みなさん、こんにちは。睡眠プライマリケアクリニックです。
ところで、みなさんは自閉スペクトラム症(ASD: Autism Spectrum Disorder)という言葉を聞いたことがありますか?実は、ASDの方々は、睡眠に関する悩みを抱えていることが多いのです。今回は、ASDと睡眠の関係、そしてより良い睡眠を得るためのヒントをご紹介します。
自閉症スペクトラム症(ASD)は、人とのコミュニケーションや社会性に難しさを感じたり、特定の物事に強い興味を持ったりする特徴がある、発達障害の一つです。ASDの方は、日常生活のさまざまな場面で独特の困難を経験することがあり、その中でも睡眠障害は特に多く見られることが知られています[1]。
ASDの方々には、次のような睡眠の悩みが多いということが分かっています。
これらの睡眠の問題は、日中の生活や体調にも大きく影響してしまうことがあります。
では、どうすればASDの方の睡眠を良くすることができるでしょうか?以下にいくつかの方法をご紹介します:
ASDの方の睡眠の悩みは、日々の生活に大きく影響する重要な問題です。ここで紹介した方法を試してみることで、睡眠の質が良くなり、毎日が快適に過ごせるようになるかもしれません。一人ひとりに合った方法を見つけることが大切です。当院の記事が皆さまの睡眠改善の一助となることを願っております。
参考文献
[1] Mazzone, L., et al. (2018). Sleep problems in children with autism spectrum disorder. Pediatric Research, 84, 227-234.
[2] Devnani, P. A., & Hegde, A. U. (2015). Autism and sleep disorders. Journal of Pediatric Neurosciences, 10(4), 304-307.
[3] Yavuz-Kodat, E., et al. (2020). Sleep endophenotypes of autism: A systematic review and meta-analysis of polysomnography-based studies. Sleep Medicine Reviews, 51, 101278.